DELISH KITCHENの広告が流れるとお腹が空きますね、紅月です。
最近は肉巻きが流行りなんですかね?
今日は単純に、映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」が公開されるのが嬉しくての更新です。
最寄りの映画館までは多少移動が面倒ですが、今日観に行く予定です。
で、楽しみすぎるので、少し気持ちの整理のために我が攻殻歴の振り返りを。
攻殻機動隊を知らない人のために先にまとめると、少し難しいけど「自分って何?」という実は共感しやすいテーマのスルメ作品だよ、と言ってます。
出会いは原作である士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」が初でしたが、当時はまだ高校生になるかならないかくらいで、全く意味がわかりませんでした。
S.A.C. 2nd GIGのシリーズを観て草薙素子に一目惚れしたのが、本当の意味での出会いだったと言えます。
あのシリーズはマッドハウスが関わっている画も、秀逸な台詞回しも、そして声優陣も、わたしの好みが凝縮されていたために、意味がわからない部分が多くても存分に楽しめました。
もちろん、攻殻機動隊の派生作品は大体どれも全ての面においてクオリティが高いのですが、ここは好みの問題ですね。
元が「わからない」からのスタートだったので、観返す度に読み返す度に発見があり、理解が深まりました。
作品自体を、しかも全体を何度も楽しむという体験は、読書を含めても攻殻機動隊作品くらいしか思い当たりません。
押井守氏のインタビュー記事を読んだのですが、改めて思ったことがあります。
攻殻機動隊は電脳化、義体化などをモチーフとして使っているために、表面的にはAIやロボットが人間になり代わる危機を描いた作品に近く見えるかもしれません。
しかし、攻殻のテーマはテクノロジーではなく、もっと人間臭いところにあります。
ベタな言葉で表すと「わたしは誰?」に尽きるのです。
こういう言葉になると思春期の青少年の苦悩のようですが、まさにそれを問い続けるのが攻殻作品だとわたしは思っています。
青少年が心の中でもやもやしたものと向き合い感覚でつかみ取るのに対して、攻殻では同じ問いを頭で考え具体化するというのが、わたしのイメージです。
RADWIMPSの歌詞に「僕の何が残っていれば僕なのだろう?」(「ソクラティックラブ」より)とありますが、義体化が進めば人間はおのずとこの問題にぶち当たります。
電脳化によって記憶の改竄もできてしまう世の中を仮定しながら、自分が自分であるということを保証してくれるものはあるのかと人類の普遍的な葛藤に焦点を当てた作品が攻殻機動隊でしょう。
気持ちが強すぎてついつい語ってしまいますが、何にせよ実写化でしかも原作リスペクトとしてのクオリティも高いと見受けられる「ゴースト・イン・ザ・シェル」、楽しみです!
攻殻機動隊シリーズを語れる知人は全くいないので、もしよければ気軽にコメントしてください。
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