2017/07/13

映画でのトラウマ

ごきげんよう、紅月です。
某アニメの時期に人気が上がっただろうこいこいのブラウザゲームを見つけましたが、花札に触れたこともないので役がわからず。
麻雀もそうですが、関心はあるけれど機会を逃してきた遊びは多いです。

さて、今回は自分のトラウマをえぐっていくスタイルの記事です。
ホラー(?)系の話なので、苦手な方は注意してください。



わたしはホラー系の映画はほとんど観たことがありませんが、子どものころに親と一緒に観た映画で一つだけ、トラウマレベルに怖かった記憶があります。
「世にも奇妙な物語 映画の特別編」です。
なぜわたしが一緒に観ていたのかはまったく覚えていません。
おそらくDVDをいつも家族で観るのが習慣だったからでしょう。
TVで普段から観ているわけでもなく、なんだか珍しいチョイスだと思ったように記憶しています。

話がいくつか入っていて、そこそこ覚えているのはチェスの話。
交差点の人間チェスと、キングがクイーンを守って刺される場面のインパクトで覚えています。
おぼろげに思い出したり思い出さなかったりする程度にしか記憶に留まっていない、駅や女性の姿だけが浮かぶ話。
雪か雨か、夜、女性の格好?と、記憶だけだとわたせせいぞうチックな図を想像します。

今回の主題は、いちばん衝撃的だった吹雪の中の話。
当時よほど頭の中で反芻したのでしょう、よく覚えています。
歩けなくなった女性を雪の中に埋めて、スコップで掘って血が滲み出してくる場面。
小屋で人が次々に死んでいく、名探偵コナンにありがちな情景。
ビデオで犯人を撮影できたと思ったら主人公自身だったという謎。
救助隊は来るが、嫌な気分を残す結末。
「いちばん恐いのは(幽霊とかではなく)人間」というのを親から聞いた最初だったかもしれません。

とにかく当時のわたしには何もわからなかったのもあって、血や人が死ぬ場面がショックだったし、その惨劇の映像を後から(主人公とともに)客観的に見るというのも怖かった。
今調べると、スコップが首に刺さって埋めた女性を殺してしまったらしいとわかったのですが、当時のわたしは女性がもう死んでいて血が滲み出たのは呪いっぽい演出だと、わりと本気で思っていました。
埋めていく時に、雪の中は温度が一定だから放置するよりマシだし、そのまま背負っていって共倒れしても仕方ない、とかそんなことを言っていたのは大体理解していたはずなのですが、恐怖のせいで実際に提起された謎とそれ以外の混乱の区別が付かなくなっていました。

しかし「幽霊よりも実際の人間の方が恐い」というのは同意しますが、この話の演出にその説明は当てはまらない気がします。
改めて観直すほどの勇気はないので、あらすじの拾い読みだけで補完することにはなりますが。
なぜなら、この話の結末に提起される謎がこのひと言で破綻して謎でも何でもなくなるからです。
極限状態に置かれた人間の狂気と言えば片づくのです。
でもわざわざ、埋められた女性の服と主人公の服が取り違えられているという設定が入っているわけです。
これによって「主人公が狂ったのか、それとも殺された女性の幽霊の仕業か?」という謎を導いているのに、幽霊を否定したらこれはもう奇妙な話ではなくなります。

思えば、わたしの情報ソースが遷移したせいかもしれませんが、不思議なことの説明としてオカルトが受けていた時代から、次第に人間の精神に答えを求める方がテーマの受けが良くなった気がします。
超常現象を扱ったTVドラマから、メンタリストが受ける時代へ。
いつの時代にもホラーは一定数需要がありますが、それもポルターガイストなどの霊的世界から幻覚や精神世界にシフトしているように思えます。

ここで思い出した映画のトラウマ体験がいくつかあるので紹介して終わります。
まず「ポルターガイスト」。
正直どの場面もあまり覚えておらず、トラウマと言うには期間が短かったと思います。
ジャケットだけが強く印象に残っている映画です。
あとの二つはホラーではない名作で見直したい気持ちはあるのですが、当時のショックが大きかったためあまり気乗りしません。
どちらも軽いパニックは起こしたような気がします。
一つは「E.T.」の防護服の人たちが出てきた時です。
グロテスクなものの耐性はある方だと思うのですが、最初からE.T.の見た目を受け付けなかったのも大きいです。
もう一つは「マトリックス」の、ネオの口がふさがるシーン。
水中の映像でも息が苦しい気がして見たくないわたしです。
口がなくなる映像は本当に怖かった。
その時に親が言ったことも覚えています。
曰く「ペイントの消しゴムを使ったみたいな映像にしただけだよ」だそうです。
TVドラマで殺された人も実際はちゃんと生きている、みたいな説明ですね。
以来、あのシーンを思い出す時にはわたしの中では、ペイントの消しゴムの□が一緒に見えます。
名作二作に関しては、ちゃんと観返すことでトラウマは克服できる気がします。
誰か一緒に観てくれる人がいるとよいなあというのが今の願いです。

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